諦 念

▪▪凄い


社に戻り歯を磨き、リッブを塗り
明奈に光輝の話し
朝陽さんの同級生の話しを
LINEにした。

明奈からは、すぐに連絡来て
「大丈夫なの?
なんで、今さら?」
と、言われて
「ただ、びっくりしたかな?
朝陽さんは、仕方ないよ
久しぶりみたいだから。」
「一瀬君のは、様子みるしかないけど
十川さんのは、仕方ないじゃない
でしょ?」
明奈には、すぐにわかる。
「叶わないな。明奈には。
でも、大丈夫。昔の私ではないから。」
「本当に?無理しないでよ。
わかった?なんかあったら
すぐに連絡をして。」
と、言われて
「うん。ありがとう。」
本当に優しい明奈に
心が少し軽くなり電話を切ってから

会議室に向かう

もう、皆座っていて
朝陽さんが私を見ているのが
わかったが、私はそのまま
メンバーの元へ行き腰かけ
資料を見る。

西山さんのデザインは
午前中に見せて頂いたが
素晴らしいものだった。

次は、光輝の机と椅子だ。

美術館の中に配置される椅子と
美術館の一角に入るカフェの
机と椅子

デザイン画をみる·····
素晴らしい······
一つ、一つ、全て手作りで

美術館には、椅子が三脚
カフェには、机が三台と椅子が三脚
配置される。
西山さんのデザインを見て
椅子や机をデザインしたらしい。
椅子も机も同じ物はない
一点、一点が別物

光輝にこんな部分があったとは。

次の休憩で、私は自分の仕事に戻る。

私達の事を覚えているメンバーは、
心配顔をしてくれていたが
私が直接関わることはないので
「すみません。心配かけて
でも、大丈夫です。」
と、頭を下げると
ホッとした顔をしてくれた。

本当に、恵まれた部署で
働かせてもらえてることに感謝している。

私は、後輩と一緒に
次の打ち合わせに向かった。

終わり社に戻ると
丁度、光輝と一緒になり
私を見て困った顔をしていたが
「かん、三瀬さん、
もし良ければ少し時間貰えませんか?」
と、言われて
後輩に「直帰します。」
と、伝えて、光輝に
「行きましょうか。」
と、言って、ゆっくり話せる
場所へと移動した。
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