夏色の風が吹く


「はぁ…」 と溜め息が出てしまった。するとその横から少し寂しそうな表情をした風瀬が私の目の前に来たのだ。
「どうしたの?」と私は風瀬に問いかけた。

「俺さ、2年1組だったんだけど、好きな人とクラスなれなくてさ、今年の1年面白くない1年になっちまいそう」としょんぼりした顔で語る風瀬

私は風瀬に好きな人がいることを知らなかったから、風瀬に好きな人がいるという驚きの方が大きく、私は風瀬に問い詰めたくなったが、もう新しいクラスの教室に行かないといけない時間になってしまった。

「好きな人と離れたのはドンマイ!私もう2年3組の教室に行かないといけないから、またね!楽しい1年をありがとう!」と、笑顔で言い、急いで2年3組に向かったのだ。
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