空の色

女子会

女子会当日

なみ「えーっと、ここかな?」
すごいおしゃれなレストランだった。

まき「あー!なみいたいた!みんな来てるみたいだからお店入ろうか!」

さな「なみ久々だねー!あれ?痩せた?相変わらず可愛いんだからー。」

なみ「あははは、痩せたかな?」
まぁ、手術してて痩せたなんて言えないわな、、、

まき「ねーねー!本当に大輔となんもないの?私はなみとお似合いだと思うんだけどなー。。。」

なみ「えー。無いよ!なんもないよ!(主治医なんて言えないしな、、、)」

さな「じゃぁ、飲み物でも頼みますか。みんなに飲む?」

なみ「私は、、、烏龍茶で。」

さな「え?お酒飲まないの?一杯くらい付き合ってよー!」

なみ「(だよねーまぁ一杯くらいいいかな、、)じゃぁ、、、このカクテルにしようかな。」

みんなで女子会で盛り上がってる最中、私スマホが鳴った。

画面には川島大輔と表示されている...
私が出るのを躊躇ってると、
まきがそれに気づいて、スマホを私から取り勝手に出てしまった....

まき「やっほー!大輔、なみに会いたいコールかな?」

大輔「あ、今なみと一緒なの?」

まき「今、星のレストランで女子会中〜!!」

大輔「なみに変わって。」

まき「なみー。大輔が変わってだってーー。」
なみは、まきからスマホを受け取った。
なみ「はぁ、、、最悪だ...」

大輔「何が、最悪なんだよ!体調は大丈夫なのか?女子会って酒は飲んでないだろうな?」

なみ「ん?、、、うん、、、」

大輔「はぁ、、、迎えに行くから、そこから動くな。わかった?まきに変わって」

まき「なーに?」

大輔「今からそっち行くから、なみが逃げないよう見張ってて」

まき「はーい。」
スマホをなみに返した。

まき「ダーリンが今から迎えに来るってさ。」

なみ「終わった...」

さな「ダーリンに愛されすぎじゃない?大輔って過保護だったんだね〜ははは」

まき「高校の時は結構、オラオラキャラだったよね〜」
私は、今でもオラオラキャラだよ、、と思ったがこれ以上何も言わなかった。。。

病院から近いレストランのため、5分もしないで大輔が来た。

なみ「早過ぎでしょ...」

大輔「はぁ、一週間くらいは、家でおとなしくしてろって言われただろう。何してんだよ。しかも酒も飲んでんだろ?」

さな「ダーリンの到着〜!って、なに?なみお酒飲んじゃダメだったの?」

大輔「なみ、ごめんな、もう隠せないわ。あのさ、なみは喘息と心臓の病気なんだ。先月心臓の手術をして、昨日退院したばかりなんだ。お酒は飲んじゃダメだし、食事制限もある。走っちゃダメだし、タバコなどの煙で喘息発作が起きる場合がある。ってことで、基本的に飲み会とかはだめなんだ。」

まき「え?なみ、大丈夫?」

さな「お酒すすめてごめん、、、大丈夫?」

なみ「ほら、もうみんな私を普通に接してくれなくなったじゃん、、、」

大輔「仕方ないだろ。高校のメンバーはみんな、なみの病気のこと知らないんだから。だから、お前はいつも高校のメンバーと遊ぶ。その時だけ自分が普通の体と思えるからだろ?そうやって無理するのが俺は心配なの!!」

なみ「わかってるよ。わかってるけど...」

まきがハグしてきた。
まき「ごめんね気づかなくて...」

なみ「うんん。私が隠してたんだし。それに、本当に高校の時は体調が良くてね。入院生活ばかりだった私にとって、それ以外の思い出って、高校の時の思い出しかないんだ...」

大輔「ほら、もう帰るよ」

なみ「うん...」

腕を掴まれ連行されるようにレストランを出た。
車に乗ると、また大輔の説教が始まった。

大輔「はぁ、、、お前、一人暮らしで心配すぎる…なぁ、俺ん家、部屋余ってるから、2週間くらい俺の家に泊まってくれない?」

なみ「え?やだよ」

大輔「じゃぁ、今から病院連れて行くわ。」

なみ「やだ!なんで?」

大輔「体調管理も出来ず、酒飲んでるって知ったら瀬野先生も入院させるでしょう...」

なみ「...」

大輔「どっちか選べ、俺の家か、入院か」

なみ「.......大輔の家....」

大輔「じゃぁ決まり。今から荷物取りに行こう。」


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