ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
けれどそれを悟られないよう、私は平然を保った。
「結構です、もう仕事するわよ」
松田の方を一切見ず仕事の準備を始める。
「……まぁ俺は全く諦めてませんよ」
「……っつ!!」
足の爪先から頭のてっぺんまで一気に電撃が走った。
松田が私の耳元に優しく蕩けるような声で囁くものだから彼の吐息が当たって、くすぐったいとはちょっと違う、なんとも言えない反応をしてしまった。
咄嗟に松田の方を向いてしまったが為、目の前にあの真っ黒な瞳が私を捉えた。
「やっとこっち向いてくれましたね」
「な、何言ってんのよ! 会社なんだから! ほかの人が来るから離れなさいっ」
松田は私の頬を優しく左の掌で包み込み右の手は私の腰に回して、またあの瞳で私を見つめる。
「ねぇ、思い出しました?」
「なっ、お、思い出したから離してっ」
ジタバタするものの、やはり男の力には敵わない。
それでも私の頬を包む松田の左の掌は優しかった。
「じゃあ許してあげます」
パッと松田から解放され、朝からどっと疲れが出る。
「……さっさと準備しなさい……」
「分かりました」
「結構です、もう仕事するわよ」
松田の方を一切見ず仕事の準備を始める。
「……まぁ俺は全く諦めてませんよ」
「……っつ!!」
足の爪先から頭のてっぺんまで一気に電撃が走った。
松田が私の耳元に優しく蕩けるような声で囁くものだから彼の吐息が当たって、くすぐったいとはちょっと違う、なんとも言えない反応をしてしまった。
咄嗟に松田の方を向いてしまったが為、目の前にあの真っ黒な瞳が私を捉えた。
「やっとこっち向いてくれましたね」
「な、何言ってんのよ! 会社なんだから! ほかの人が来るから離れなさいっ」
松田は私の頬を優しく左の掌で包み込み右の手は私の腰に回して、またあの瞳で私を見つめる。
「ねぇ、思い出しました?」
「なっ、お、思い出したから離してっ」
ジタバタするものの、やはり男の力には敵わない。
それでも私の頬を包む松田の左の掌は優しかった。
「じゃあ許してあげます」
パッと松田から解放され、朝からどっと疲れが出る。
「……さっさと準備しなさい……」
「分かりました」