ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「そうだ! 私、松田君のアルバムとか見たいな」

 やっぱり家に来たら昔のアルバムを見るって少女漫画とかドラマでは定番だと思い出し唐突に松田に聞いてみた。

「俺のアルバム? あんまり写真ないんですよ、学校の卒業アルバムくらいしか」

「全然いいよ、見せて」

「持ってくるから待ってて」

 松田は両手に三冊のアルバムを抱え戻ってきた。

「え〜、小学生の松田君可愛すぎるっ」

「そう? 普通のヤンチャ坊主でしたよ」

 小学生の松田は小学生らしからぬ無表情。大人の証明写真のような表情で写っていた。それでも可愛いと思ってしまう私は多分かなり松田のことが好き。
 中学生の松田は絶対モテたであろう爽やかな笑顔と清潔感のある短い髪型。学ラン姿が新鮮で、この頃の松田にも会いたかったなぁ、なんて思ったりしてしまう。
 高校生の松田のアルバムを開くと今より少し幼いくらいで、変わらずイケメンだ。でも何となくだが見たことのある顔つき。でも松田の事を初めてみたのは会社だし、気のせいだろう。
 どのアルバムの松田もやっぱり私の好きな綺麗な真っ黒の瞳には変わりなかった。
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