ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 いつの間にか窓の外は暗くなり、少し視界が悪くなり助かった。
 これがいわゆる賢者モードってやつなのだろうか。冷静になると異常に恥ずかしくて松田の顔が見られない。布団に潜り込む。

「真紀、大丈夫?」

「ん、大丈夫」

「水持ってくるから待ってて下さい」

 松田が寝室から出て行った隙に急いで脱いだ、いや、脱がされた服を着直す。
 久しぶりすぎて痛いと思っていたのは考えすぎだったみたいで、痛みなんて一切なかった。むしろ気持ちが良い、それしかなく、もしかしたら松田がテクニシャンだっただけかもしれないが……

 服を着終わると同時に寝室のドアが開きギリギリセーフで裸を見られずにすみホッと胸を撫で下ろす。
 松田はまだ上半身裸で下のズボンはいつの間にかスウェットに履き替えられていた。
 さっきは松田に食らい付いていくのに夢中で気づかなかったが引き締まった身体に程よい筋肉……
 いつものスーツ姿からは想像できない肉体美につい目がいってしまう。

「あの……水飲みます?」

「っあ、ごめん、飲みます飲みます!」

 隣に座った松田から水の入ったコップを受け取りゴクンと一口飲む。
 カラカラの喉に染み渡るように水が喉を通り潤いを取り戻した。
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