ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 ショッピングモールの二階にあるランジェリーショップは可愛い物からセクシーな物まで揃っていて見るだけでちょっと楽しい。

「ねぇ、真紀さんは普段どんなのしてるの〜?」

 心は女の子と分かっていてもなんとも返しずらい質問に「シンプルなやつばっかりよ」と模範解答になるような返事をした。

「ふーん、で、もう大雅とはヤッたんでしょ?」

「えぇ!? ななななんでっ」

 下着を見ながら平然と聞いてくる誠に驚きと動揺が隠せない。

「そりゃ付き合ってればヤるのは当然だし、てか大雅って手が早いでしょ?」

「え……」

「いつもそうだもん、ヤッて飽きたら別れて、真紀さんもせいぜい飽きられないように派手な下着でも選んだら?」

「あ……そうだね、うん、そうしようかな!」

 グサッと心臓をなにか鋭利な物でひとつきされたような衝撃が身体を走る。目の前がフッと急に暗くなりスーッと身体から力が抜けていった。
 立っているので精一杯だが、必死で力を振り絞り全く気にしてない! と自分に言い聞かせた。

 これがいいんじゃない? とシンプルな濃いブルーの下着を誠に勧められたがなんとなく誠の選んだ下着は嫌で、いつも選ばないような黒色でパンツは横部分が紐パンになっている下着を買った。
 これが私のせめてもの誠への反抗だったのかもしれない。
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