ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 一階にあるフードコートで三人とも昼食を済ませ買い物も済んだので帰宅する事にした。
 誠の家は松田のアパートから車で十分ほど進んだ所にあるアパートらしく、先に誠をアパートまで送る事にした。
 まだ帰りたくないと子供のように駄々をこねていたが、松田はまったく聞く耳持たず誠をアパートの前に下ろしてすぐに車を発進させた。
 後ろを振り向くと物凄く怖い顔で車を見送る誠の姿が見えた。相当怒っていたのだろう。

「誠さんすごい怒ってたけど良かったの?」

「いーんですよ、俺が真紀とイチャイチャできる時間がどんどんなくなっちゃうじゃないですか」

「いっ、イチャイチャって!」

「当たり前でしょ? 俺はいつだって真紀にくっついていたいし、抱きたい」

「なっ……」

「ずっと好きだったんですから、浮かれるのは当たり前でしょう?」

 松田が本当に入社した時から私の事を好きでいてくれているなら確かに二ヶ月くらい? 経っているけれど二ヶ月ってずっと好きって言えるレベルなのだろうか。もっと何年も好きでしたってのがずっとなんじゃないのかな? と思ってしまった私は捻くれているのかもしれない。
 
「まだ夜まで時間あるし、俺の家に戻ってもいいですか?」

「あ、そうね、大丈夫よ」

「じゃあ二人でまたまったりデートしましょうね」

「そうね……」

 また二人きりになると思うと緊張が身体を走る。
ふと頭の中に昨日の甘くて蕩けてしまいそうな二人の出来事がフラッシュバックし、ドキンと大きく心臓が反応する。

(まさか松田くんまたエッチする気なのかしら……)
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