ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 二人でハァハァと息を切らし、快楽からの疲労感を味わう。
 ソファーの上で二人寝転ぶには狭すぎて、松田の上にギュッと寝そべりくっつく。
 しっとりと汗で濡れた肌に肌を重ねるとなんとも言えない吸着感が気持ちがいい事を知った。
 
「結局真紀は俺の事名前で呼べませんでしたね」

 上から見下ろして見る松田はとても優しい表情で私を左手で抱きしめながら右手で頭をまるで猫を撫でるかのように優しく撫でた。

「うぅ……だって呼ぶ隙を与えてくれなかったのは松田君でしょ!?」

「そうでしたっけ?」

 ハハハと笑い合うこの時間がとても好きだ。
 目を細めて優しく笑う彼が好きだ。
 意地悪な表情で私を見つめる彼が好きだ。
 松田の好きなところがどんどん増えていくのが分かった。
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