ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
 帰りの車の中ではプレゼントはいつ渡そうかと私の頭の中はプレゼントでいっぱいだった。
 いつの間にか松田の家に着いていてウーンウーンと悩みながら歩いていたらあっという間に松田のアパートの中にいた。

「真紀」

「は、はいっ!」

 思わず力んで返事をしてしまった。クスクスと笑う松田に吊られて私も笑ってしまう。

「とりあえず入ってください、寒いでしょう」

 リビングに入り二人で気が抜けたようにソファーに座る。

「美味しいけどやっぱりかしこまった場所は疲れちゃいますね」

「そうね、美味しいけど私は松田君の作ったご飯の方が好きだわ」

 ギジリとソファーが軋み肩に重みを感じる。松田の頬が私の肩に重なり肩が熱い。ハァと溜息をつく松田。

「なんでそんなに嬉しいことばっかり言ってくれるのかなぁ……」

 顎を触られ、ゆっくりと顔を近づけ唇を重ねる。息をするのに口を開けた瞬間にすかさず松田の舌が私の中に入ってき、舌を絡め取るように吸われ舌の付け根がジンジンする。お互いの唇からは最後のデザートで食べたケーキの味がした。
< 228 / 232 >

この作品をシェア

pagetop