ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
"着きました"
九時五十五分、約束の時間の五分前。
スマホを鞄にしまい急いでパンプスを履き玄関を出ると目の前の道路に一台の白い乗用車が見えた。
運転席から出てきたのは松田だった。
「水野さーん、おはようございます」
「……松田君、車持ってたのね」
なんとなく劣等感。免許証は持っているが車は持っていないいわゆる私はペーパードライバーだ。
「社会人になったときに買ったんです、じゃ行きましょっか」
スッと松田は助手席の方へ回りドアを開けてくれた。本当にやることなす事スマートだ。
「どうも」と助手席に腰を下ろす。
車内はとても綺麗にされていて、芳香剤の匂いもなんだろう……爽やかなでかなり好みな匂い。好感度が持てる。
松田が運転席に座りシートベルトをするなり、ジロジロこっちを見てくる。
(ま、まさか……この格好変だったかな……)
「な、何よ」
「ん? 今日の水野さん会社と全く雰囲気違くて可愛いなぁ〜って見てました」
「なっ! 上司をからかうのは止めなさい!」
「照れてる?」
「照れてない!!!」
嘘だ。物凄く恥ずかしい。可愛いなんて言われるとは思ってもいなかった。
どう反応していいのか全く分からなく変な態度を取ってしまった。ここは大人の余裕っぽく「ありがとう」とでも言えばよかったのだろうか……
九時五十五分、約束の時間の五分前。
スマホを鞄にしまい急いでパンプスを履き玄関を出ると目の前の道路に一台の白い乗用車が見えた。
運転席から出てきたのは松田だった。
「水野さーん、おはようございます」
「……松田君、車持ってたのね」
なんとなく劣等感。免許証は持っているが車は持っていないいわゆる私はペーパードライバーだ。
「社会人になったときに買ったんです、じゃ行きましょっか」
スッと松田は助手席の方へ回りドアを開けてくれた。本当にやることなす事スマートだ。
「どうも」と助手席に腰を下ろす。
車内はとても綺麗にされていて、芳香剤の匂いもなんだろう……爽やかなでかなり好みな匂い。好感度が持てる。
松田が運転席に座りシートベルトをするなり、ジロジロこっちを見てくる。
(ま、まさか……この格好変だったかな……)
「な、何よ」
「ん? 今日の水野さん会社と全く雰囲気違くて可愛いなぁ〜って見てました」
「なっ! 上司をからかうのは止めなさい!」
「照れてる?」
「照れてない!!!」
嘘だ。物凄く恥ずかしい。可愛いなんて言われるとは思ってもいなかった。
どう反応していいのか全く分からなく変な態度を取ってしまった。ここは大人の余裕っぽく「ありがとう」とでも言えばよかったのだろうか……