ここは会社なので求愛禁止です! 素直になれないアラサー女子は年下男子にトロトロに溺愛されてます。
「水野さんっ、うさぎ触れるってよ」

 私に触れるよと言ってくるが確実に松田自身の方が触りたくてウズウズしているとが見てわかる。

「先に松田君触ってみてよ」

 パァと顔を明るくしうさぎをそっと持ち上げ、こちらにゆっくりと進んでくる。

「めっちゃフワフワですよ、水野さんも触って見て」

 恐る恐る手を伸ばしそっと触ってみるとフワフワで暖かく気持ちがいい。

「……フワフワ」

「でしょ!! 餌もあげたいなぁ」

 そっとうさぎを下ろし、「ちょっと待っててください」と松田は急いでどこかに向かって行った。
 走って戻ってきた松田の両手には野菜の山。動物達にあげる餌を買ってきたのだ。

「はい! 水野さんも一緒に!」

「あ、ありがとう」

 早速買ってきた野菜のスティックを先程のうさぎに食べさせると、カリカリと少しずつ食べているのが可愛くて思わず写真を撮った。

「可愛いですね」

「本当ね……」

 松田が沢山買ってきた野菜の山はあっという間にあげ終わってしまったのでそろそろ帰る事にした。
 時刻は午後三時。松田の車に乗り込み動物園を後にする。
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