強面お巡りさんはギャルを愛しすぎている
「ただいま帰りました~」
「おかえり」
疲弊してリビングに入るとすでに帰っていた修一郎さんが、ローテーブルの上に分厚い冊子を広げていた。
「何見てるんですか」
「実家からアルバムを送ってもらったんだ。結婚式で使うだろ?」
そうだった。ムービーを作るために昔の写真用意しろって言われてたんだった。忙しさと用意したくなさですっかり忘れていた。
荷物とジャケットをソファに置き、ラグマットに座る修一郎さんの横に腰かけた。ローテブルの上に置かれたアルバムを覗くと、そこには疲れなんか吹っ飛ぶほどのお宝写真ばっかりだった。
「か、かわいい~~!!」
小さい頃の修一郎さんは、今の強面を差し引いた美形をギュっと小さくしたような綺麗な顔立ちの子だった。幼い頃からパキっとした二重で羨ましい。私も元々二重ではあるが、幅を広げるためにギャル時代はアイプチを付けて寝たりといろんな努力をした。
恥ずかしげもなく過去の写真を見せられる修一郎さんは凄い。きっと黒歴史なんてないんだ。私はこんなに堂々と自分のアルバムを見せられない。見せれたとしても中学生くらいまでだ。
「あ、修一郎さんこの写真見てください! いつの写真ですか?」
「ん? どれ」