これを愛というなら~SS集~
朝の陽射しが射し込んで、ゆっくりと目を開けるとーーずいぶんと眠った感覚。
身体全体が心地好く痺れていて、既に居ない右腕に頭を乗せて居た、利香の頭の重みがまだ残っていた。
久しぶりだった。
こんなにスッキリと目覚めた感のある朝は。
チーフという立場上、実質的にはリュミエールの責任者のような者で、仕事は山積み。
次から次へと振ってくる。
部屋に帰っても仕事をして、ソファーで寝るなんて日常茶飯事で、ベッドで眠ったのも……いつぶりかわからない。
それに、利香がこのベッドで共に朝まで眠った、初めての女性。
瑠美は日付が変わると帰って行き、ここで朝まではなかった。
身体だけの女性とは、常にホテルだったから。
軽く背伸びをして、身体を起こして……下着とルームウェアを身に付け、ベッドルームを出ると、リビングからいい匂いが鼻を掠めた。
俺の気配に気付いたらしい、勘の良すぎる利香が朝から笑顔で、おはよ、と言ってくれる。
はじめてこの部屋で、女性と迎える朝に不思議な感覚に少し躊躇いつつ、おはよ、と朝御飯を作ってくれていた利香を背後から抱き締めて、髪に唇を落としていた。
「動けないよ……もう少しで出来るから待っててね?」
手伝うよ、と言うと、大丈夫、と俺の腕の中から抜け出してーー見上げた利香は背伸びをして唇を寄せてくれるから、あまりの可愛さに片腕で利香を支えて、唇を重ねてあげる。
朝のキッチンでのキスは悪くないかもな。
程無くしてーー。
ダイニングテーブルに並べられた朝御飯は、何年ぶりかわからない和食で。
「冷蔵庫、何もなかっただろ?」
そう訊くと、近くの24時間のスーパーに買いに行った、と。
そこまでして作ってくれた朝御飯は、とても美味しかった。
ありがとう、と自然と口から出た言葉に、柔らかく笑ってくれて。
「泊まった朝は作るねってことで、今日は買い物に行きたい。いい?」
「もちろんいいよ。利香の物も買って置いといて構わないから。朝、帰ってから出社するのは大変だろ?」
「だけど……一緒に出社したらバレちゃうよ?」
「電車での方向は同じだし、車で出社したとしても言い訳が出来る」
そうだね、と頷いた利香と片付けをした後に、身支度をして買い物に出掛けた。
足りないらしい調理器具だとか、お揃いにしたいと言う茶碗や箸も買い。
置いておく為の利香の下着や洋服、日用品を買った。
丁度、公開されていた観たかった映画を利香も観たかったらしく、それを観て部屋へ帰ってからも、利香は夜ご飯を作ってくれた。
こんなに長く一日を満喫して、彼女と過ごした休日は入社してからは……なかったなと、はじめてに等しい社会人になってからのデートに新鮮さを感じていた。
身体全体が心地好く痺れていて、既に居ない右腕に頭を乗せて居た、利香の頭の重みがまだ残っていた。
久しぶりだった。
こんなにスッキリと目覚めた感のある朝は。
チーフという立場上、実質的にはリュミエールの責任者のような者で、仕事は山積み。
次から次へと振ってくる。
部屋に帰っても仕事をして、ソファーで寝るなんて日常茶飯事で、ベッドで眠ったのも……いつぶりかわからない。
それに、利香がこのベッドで共に朝まで眠った、初めての女性。
瑠美は日付が変わると帰って行き、ここで朝まではなかった。
身体だけの女性とは、常にホテルだったから。
軽く背伸びをして、身体を起こして……下着とルームウェアを身に付け、ベッドルームを出ると、リビングからいい匂いが鼻を掠めた。
俺の気配に気付いたらしい、勘の良すぎる利香が朝から笑顔で、おはよ、と言ってくれる。
はじめてこの部屋で、女性と迎える朝に不思議な感覚に少し躊躇いつつ、おはよ、と朝御飯を作ってくれていた利香を背後から抱き締めて、髪に唇を落としていた。
「動けないよ……もう少しで出来るから待っててね?」
手伝うよ、と言うと、大丈夫、と俺の腕の中から抜け出してーー見上げた利香は背伸びをして唇を寄せてくれるから、あまりの可愛さに片腕で利香を支えて、唇を重ねてあげる。
朝のキッチンでのキスは悪くないかもな。
程無くしてーー。
ダイニングテーブルに並べられた朝御飯は、何年ぶりかわからない和食で。
「冷蔵庫、何もなかっただろ?」
そう訊くと、近くの24時間のスーパーに買いに行った、と。
そこまでして作ってくれた朝御飯は、とても美味しかった。
ありがとう、と自然と口から出た言葉に、柔らかく笑ってくれて。
「泊まった朝は作るねってことで、今日は買い物に行きたい。いい?」
「もちろんいいよ。利香の物も買って置いといて構わないから。朝、帰ってから出社するのは大変だろ?」
「だけど……一緒に出社したらバレちゃうよ?」
「電車での方向は同じだし、車で出社したとしても言い訳が出来る」
そうだね、と頷いた利香と片付けをした後に、身支度をして買い物に出掛けた。
足りないらしい調理器具だとか、お揃いにしたいと言う茶碗や箸も買い。
置いておく為の利香の下着や洋服、日用品を買った。
丁度、公開されていた観たかった映画を利香も観たかったらしく、それを観て部屋へ帰ってからも、利香は夜ご飯を作ってくれた。
こんなに長く一日を満喫して、彼女と過ごした休日は入社してからは……なかったなと、はじめてに等しい社会人になってからのデートに新鮮さを感じていた。