夜の狼

真琴「僕逃げ出したんです」


美桜「何から逃げ出したの？」


真琴「虐待...」


美桜「そっか」


彼方「あの、おじさんとおばさんか？」


真琴「はい」


彼方「偏見持ってそうやったもんな...」


美桜「どんなことされたか教えてくれる？」


彼方「無理やったら話さんでええで」


真琴「僕のお父さんは、組長をしてるんです」


来輝「なんて組？」


真琴「早乙女組(サオトメ)です」


怜央「早乙女組ですか...」


美桜「なんか、知ってるの？」


怜央「いや、噂で聞いただけですが、族に拳銃などの凶器を渡してるらしいです」


真琴「その話は本当です」


美桜「そっか」


真琴「それで、僕はストレスのはけ口。母親からも同じような扱いを受けてるんです」


彼方「そっか、良く頑張ったな」


美桜「これからはここ使って寝泊まりしてもいいよ」


真琴「でも...」


美桜「今、所属してないのに、いてもいいのかって思ったでしょ？」


真琴「は、はい」


美桜「いいんだよ。今日から真琴くんは夜桜の一員だ」


真琴「( ´•̥ω•̥` )ズーッ」


美桜「強くなって、仕返ししたくない？」


真琴「はい！！」


光輝「じゃ、喧嘩から教えようか」


美桜「体も光輝と、同じぐらいだし、光輝に喧嘩教えてもらいな」


真琴「はい！」


来輝「今日は、もう夜遅いし、下っ端達もう布団出してんじゃね？」


夜桜は、家出てきた子が多いから、倉庫で寝泊まりしてしてる子も沢山いる


だから、でっかい特注のマットレス出してきてみんなで雑魚寝してるんだよね


美桜「彼方」


彼方「なんや？」


美桜「真琴くんのこと紹介してきてくれない？」


彼方「わかった」


彼方「真琴行くぞ！」


真琴「はい！」


ガチッ バタンッ


来輝「美桜がしなくていいのか？」


美桜「彼方の身内だから彼方でいいかなって」


来輝「そっか」