占いお宿II 新たな契りを結ぶ時
彼女がここに来たすぐは、〝元魔女〟と、毛嫌いされることもあった。それでもミランダは、めげずに今日まで頑張ってきた。彼女のその姿勢は、魔女嫌いなはずの獣人の間にも伝わっている。常連客の獣人達が、今では彼女のこと〝元魔女〟ではなくて、ミランダという人間として見ていることは、私にも伝わってくる。
ミランダも、私と同じように新たな居場所を見つけられたと思っていたけれど……心の奥では寂しさを感じていたのだろう。
それにしても気になったのは、ミランダがローズベリーのお屋敷の近くにいたということ。どういうことだろうか?
「俺も、将来ちゃんとライラといるか、占ってもらおうかなあ」
ルーカスにご執心だったミランダの未来がグリージアにあることに安堵したのか、ルーカスが身勝手なことを言い出した。
「ライラ、占う必要はないぞ」
「アルフレッドには関係ないだろ!!」
はあ……またはじまった。今はジャレット達家臣もいないし、ミランダはお茶を下げに席を立った。この2人を止めるのは、私しかいないのか……
「ルーカス」
「なんだい、マイハニー」
マ、マイハニー!?
「気色悪い呼び方をするな!!」
すかさず突っ込みを入れたアルフレッドに、私も賛成だ。
ミランダも、私と同じように新たな居場所を見つけられたと思っていたけれど……心の奥では寂しさを感じていたのだろう。
それにしても気になったのは、ミランダがローズベリーのお屋敷の近くにいたということ。どういうことだろうか?
「俺も、将来ちゃんとライラといるか、占ってもらおうかなあ」
ルーカスにご執心だったミランダの未来がグリージアにあることに安堵したのか、ルーカスが身勝手なことを言い出した。
「ライラ、占う必要はないぞ」
「アルフレッドには関係ないだろ!!」
はあ……またはじまった。今はジャレット達家臣もいないし、ミランダはお茶を下げに席を立った。この2人を止めるのは、私しかいないのか……
「ルーカス」
「なんだい、マイハニー」
マ、マイハニー!?
「気色悪い呼び方をするな!!」
すかさず突っ込みを入れたアルフレッドに、私も賛成だ。