大好きなキミを、守りたいから。
頼もしい仲間たち
「痛ってぇ〜〜」

「あーあーやっちゃったね…」

左手を抑えてわざとらしく痛がってる大柄の男の後ろにもう1人、仲間らしきスラーっとした高身長の男の人が現れた

その人たちを見た途端、私はある日のあの出来事を思い出してしまい、咄嗟に横にいる桧山に捕まる

桧山はそれに気づいたのか、私にだけ聞こえる声で

「大丈夫だから、ちょっと下がってて」

ボソッとそう言われたので私はその場をそーっと離れるようにして逃げた

逃げた先に、体育座りをしてあの日の出来事を思い出す


あの日も、今日と同じようなことがあった

けど、その時は桧山は居なくて…私ひとりで

誰にも助けられなくて、とても怖かった

そして、麻酔薬を飲まされてそのまま連れて入れちゃったんだ

それでも、桧山と流星が探して助けてくれた。


私は、下を向いてうずくまってた顔を上げてここから見える桧山の様子を見てると

桧山があの男の人たちを思いっきりぶん殴った


えっ………


殴ったのは桧山のはずなんだけど、別人のように思えて

怖くなって、フラフラと立ち上がる

「ひっ……桧山…?」

フラフラな足取りで、ゆっくりゆっくりと桧山の近くに______












「あっ…!!おい!来るな!!」





こっちに気づいて慌てた様子の桧山が私の名前を呼ぶと同時に、意識を失った
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