大好きなキミを、守りたいから。
ガラガラガラっと教室のドアを開ける

すると何故かいっせいにみんなこっちを向く


「え……なになに?」


私は怖くなって後ろにいた桧山の背中に隠れる

すると次の瞬間


“キャーーーー”


と何故か黄色い歓声が響いた


え、なんでなんで???


桧山達がかっこいいから??


私の頭の中は軽くパニックを起こしていた


“え、待ってあの子ちょー可愛いんだけど”

“なに?女優さん入ってきた??”

“声掛けてみようよ!!”


私が女優をやってる事に一日目にして早く気づかれたかと思い多少震えていると


「あ、あの……」

「なに?叶美と話したいなら俺たちを通してもらわないとな」


なんて訳の分からないことを桧山はせっかく話しかけてきてくれたその子に言い出した


「ちょ…桧山!」

「なんだよ……」


なんだよ……はこっちのセリフ!

別に庇ってもらわなくても、相手は女の子なんだし大丈夫だってば!!

それに、その子は私が女優だってこと気づいてないっぽいし


「相手は女の子なんだから別に桧山通して話さなくても大丈夫でしょ!」


そういうと桧山はまだ信用してないといった様子で


「いや、絶対叶美狙いだね」


ほんと……桧山がいると女の子ともまともに話せなくなるんだから…
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