丸重城の人々~後編~
玄「は?俺は、奢れなんて一言も言ってないよ。
なのに、なんで払わなきゃいけないの?
てか、いい度胸だねー
この俺に金をタカるなんて……」
玄の雰囲気が、黒く染まっていく。

女達「え……」

柚希「みんな、何食べてるの?」
そこに大翔と柚希が現れた。

玄「あ!姫だ!唐揚げとポテトだよ!
姫が相手してくんないから、飲んでたの」
柚希「あ…ごめんね……」
玄「なんてね!嘘だよ!食べる?」
柚希「いいの?」
玄「もちろん!姫の為なら何でもしてあげるよ!」
大翔「じゃあ…俺も!腹減った!」
玄「ちょっと!翔はダメ!姫にあげてんだから!」
大翔「いいじゃん!」
柚希「じゃあ…もう少し買ってくるから、みんなで食べよ!もうすぐ、響ちゃん達も来るし!」

玄「じゃあ…俺も行く!奢ってあげるよ!」
大翔「は?玄!俺が柚と行くの!」
玄「いいじゃん!」
柚希「じゃあ、三人で行こ?
中也くん達は?何か食べたいのある?」
中也「うーん。行って見てみなとわかんねぇから、俺も行く!」
泰成「俺も!」
流風「じゃあ、俺も行く~」

女1「は?ちょっと!」
柚希「え?玄さん、知り合いの方だったの?
ごめんなさい!」
玄「ううん。知らなーい!行こ?」
柚希「え?でも…」
大翔「ほら、柚!行くよ!」
大翔に引っ張られ、売店に行く柚希だった。

色んなつまみと、酒を買って戻って来るとちょうど響子達もいた。
響子「こっち!
ちょうどよかった!何か買いに行こって言ってたの!」
将大「金額、いくらだった?」
柚希「玄さんが、払ってくれたの」

響子・篤子・文乃・恵麻「玄が!!?」
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