丸重城の人々~後編~
響子「大!これ、ヤバいやつ!!」
大翔「あぁ!柚!落ち着け!」
大翔、中也、玄、響子、篤子は、何度もこの発作のようなものを見たことがある。

中也「柚希、大丈夫だからね!」
玄「姫、落ち着いて、ゆっくり呼吸して!」
篤子「柚希!」

柚希「はぁはぁはぁ……」
大翔がゆっくり近づき抱き締めた。
大翔「柚、もう大丈夫だからな!
ゆっくり呼吸して、落ち着いて……」
背中をゆっくりさすりながら、声をかけたのだった。

大翔「━━━━━━柚、はい。水」
柚希「ありがとう」
ゆっくり口に含んだ柚希は、コクンと喉を鳴らして飲んだ。
今は会場の端にある椅子に、並んで座っている二人。

しばらくそっとしておこうと、中也達は離れて食事をしている。
柚希「大翔」
大翔「ん?」
柚希「ごめんね」
大翔「は?なんで、謝るの?」
柚希「ほんとは、ヤキモチ妬いたの」
大翔「え?」
柚希「クラブ行かないでなんて、言うつもりないよ。
ほんとに!あ、でも!響ちゃんのクラブ限定だよ!
でもさっき、物凄くヤキモチ妬いちゃった!
ごめんね!」
大翔「嬉しい!」
柚希「え?」
大翔「もっと、ヤキモチ妬いて?」
柚希「大翔?」

大翔「柚のヤキモチなら、大歓迎!
もっとヤキモチ妬いて、俺を安心させて?
ヤキモチ妬く程、柚は俺が好きなんだなって!」

柚希「変な大翔」
大翔「うん。柚のことに関して、変になる。
だから責任とって、傍を放れるなよ!」
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