丸重城の人々~後編~
大翔「言ったよな?柚に触ったら、問答無用で半殺しだからって!」
柚希に触れる寸前で、大翔が男の手首を掴んだ。

男1「離せ……いてぇ…」
強すぎる大翔の力に、男が顔を歪める。
大翔「このまま、折るから!骨…」
男1「は?いくらなんでも、無理━━━━━━━
うがぁぁぁ……!!!!」

ボキボキボキ…と嫌な音がして、男がもがき苦しむ。

中也「じゃあ、俺は反対の手首な!」
中也も同じように、男の反対の手首を掴み握りしめ折ったのだ。

男1「うぎゃぁぁぁぁーーーー!!!」

それを期に、流風達にぼろぼろに殴られ半殺しにあったのだ。
柚希はあまりの怖さに、凍ったように固まっていた。
大翔と中也は、片手で握っただけなのに男の手首を折った。
そんな信じられないことが、目の前で起こっていた。

柚希はふと大翔達が言っていた事を思い出していた。
“柚の骨なんて簡単に折れる”と言っていたのは、冗談だと思っていた。
でもこれを見ると、とてもじゃないが冗談とは思えない。
男性の手首の骨でも、かなりの太さがあるはずだ。
それを折る力があるのだから、柚希の細い骨など一瞬だろう。

男1「お前等…何者……?」
大翔「毒蜘蛛」
男1「え……あの…最強、の……?」

当たり前だがやはりこの五人は、元・暴走族だということだ。
そして大翔は、当時最強だと言われていたチームの総長。
そして中也達は、その幹部。

これが、大翔のチームの怖さなのだ。

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大翔「大丈夫?柚!!」
柚希「……っ…」
中也「ごめんね、柚希…こんなとこ…見せて…」
流風「姫、ごめんね!」

柚希「いつものみんなだよね……?」
玄「そうだよ!」
柚希「みんな、怪我は?」
泰成「ないよ!」

柚希「よかったぁ~
…………でも!!!
みんな、やりすぎだよ!バカ!!」

全員「ごめんなさい!!」

揃って、柚希に頭を下げる大翔達一行だった。
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