丸重城の人々~後編~
響子「柚希?」
柚希「んー、眠くなってきゃった…」
響子「寝ていいよ!私の肩貸すから!」
柚希「うん…」
響子「フフ…ほんとは大がいいんだろうけど(笑)」
響子が呟く。
柚希「もう///」

男1「お姉ーさん!二人とも美人だね~!」
男2「俺達と一緒しない?」
またナンパされる柚希と響子。
柚希は響子にピタッとくっついた。

響子「消えて!柚希が震えてる!」
響子は男達に見向きもせず、言った。
男1「えー、可愛いじゃん~」
男2「俺達が慰めてやるよ!」
響子「やめといた方がいいわよ!この子は特に!
この子の後ろには悪魔が四人いるから!」

男1「なんだよ、それ(笑)!ギャグ(笑)?」
男2「うけるぅ~(笑)」
男1「どこどこ?悪魔~!」

大翔「ここだよ」
男1「え…?」
そこにはほんとに悪魔が四人いた。
響子「………だから、言ったのに…」

将大「二人と一緒するなら、俺等もよろしく!」
玄「なにして遊ぶ?あ!俺等が鬼でいいから、鬼ごっこする?捕まったら、どうなるかわかるよね?」
中也「あーよくやったよな!族の時!俺もやりたーい!」
男2「族?」
大翔「わかったら、消えろ…これ以上、柚を怖がらせるな!」
男1・2「すみませんでした!」

響子「やっと消えたわね…。
柚希、大丈夫?」
柚希「………」
響子「え…柚希…?寝てる…」
将大「響子?」
響子「寝てるわ、柚希」
将大「そう…ある意味よかったな……」
響子「そうね…」
響子と将大、まるで自分達の娘を見るように柚希を見る。

将大「可愛いな…」
響子「フフ…そうね…!」
将大「まぁ…響子は綺麗だよ?」
響子「もう///バカ///!」

大翔「柚の前で、イチャイチャすんな!
てか、柚を返せ!」
そう言って、抱きかかえた大翔。
自分の席に連れていった。

「てか、可愛い寝顔……」
大翔、中也、玄の呟き。
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