丸重城の人々~後編~

【旅行・別荘】

柚希「着いたね!」
響子「やっとね!」
柚希と響子が思いっきり伸びをしている。

将大「ここからは、車だから!」
柚希「はい」
響子「柚希、大丈夫だった?」
柚希「うん、みんながいてくれたから!この調子で一人で電車乗れるようになりたい!」

「はぁぁ?ダメだろ!?」
大翔、中也、玄がハモる。

将大「何言ってんだ?これは、柚希ちゃんのリハビリもかねてるんだぞ!何の為に電車で来たと思ってる!」

大翔「おっさん!例え、一人で乗れるようになっても、乗せるわけねぇだろ?危ねぇだろ?」
中也「バカか、おっさん!変な奴に連れてかれるだろ?考えろ!」
玄「姫は可愛いからね~!ほっとくとすぐに拐われそう!」


将大「おっさん、おっさん、うるせー!ガキ!
いいのかよ?ガキだけ、歩いて別荘来る?」
大翔・中也・玄「え?」
将大「車じゃそんなないけど、歩くとかなり距離あるぞ!」
大翔「悪かったよ!おっ……いや、将大!」
中也「俺も!わりぃ…将大」
玄「俺はおっさんって言ってないよ!」

柚希「将大さん、みんなで行きましょう!
私も謝ります!ごめんなさい!」
将大「柚希ちゃんが謝ることじゃないでしょ?まぁ、柚希ちゃんに免じて許すか!でも…………」

大翔「なぜに!こうなる……」
玄「あーあ、翔兄弟のせいで男クサイ!」
中也「あり得ねぇ…」

将大に車は二台あり、一台に大翔、中也、玄。
もう一台に柚希、響子、将大で乗ると言われたのだ。

将大「まぁ、いい薬だな…!」
響子「そうね。でも…シンは大丈夫?あの三人の運転手って、地獄よ!」
響子が心配そうに言った。
< 9 / 228 >

この作品をシェア

pagetop