不良男子と私の話。




『湊に3つ話がある』

「ありすぎ」





一番右を差したら言おう…

もし、一番最初でも逃げずに言う。




自分の中で決めて、湊に指を差し出した。





『どれがいい?』



そう自分から聞いたものの、ドキドキが止まらなかった。




「これ」



最初に選んだのは真ん中の指。

一番右の指以外特に話したいことはなかったけど…その場で、思いついた事を言った。




『湊が好き』

「そういう話?」

『違う』

「じゃこれ」




次に、私の一番左の指をさした。

何で、右が一番最後なの…


と、

思いながら…



再び、その場で思いついた事を言った。





『宿題全くやってない。どうしよ〜』

「大丈夫、俺もだから」




良かった…

やってない人をここに見つけた。


と、

安心したけど…安心している場合じゃない。





今日と明日は徹夜コースだな。





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