不良男子と私の話。
「最後も、そんな話?」
『そうだと思うじゃん?』
と、
私は笑みを浮かべた。
そんな話だったら良かった…
一緒に笑って、終わりたかったんだが…
私は、湊の手を握ると…握り返してキスをしてくれた。
「何?」
『遠回しに言う?単刀直入に言う?』
「転校するの?」
『違う』
「病気になった?」
『違うよ』
「何?」
『赤ちゃんがいるって』
「は?」
『妊娠してるみたい。』
「まじで?」
『まだ病院行ってないからわからないけど…検査薬したら陽性だった』
「親知ってる?」
『ママが妊娠してるんじゃない?って言ってきたからママは全部知ってる』
「辛かったな、ごめんな」
と、
言って湊は抱き締めてきた。
抱きしめられた瞬間、涙が止まらなくて…腕の中で大号泣だった。
正直この先、どうなるかはわからない…
けど、赤ちゃんを産んだとしても…
例え、赤ちゃんとお別れしてもこの人と乗り越えたいと思った。