不良男子と私の話。





『私と付き合って、少しマシになったけど…それでも、マシだからね』

「自分の事、上げてんの?」

『そう』

「キモイよ」

『そういうとこ。目死んでるよ』




これは全て、無意識だったのね…

原因がわかってスッキリした。




湊は、更に目を殺して私の方を見てきた。




『やばい』

「喜んでるの?」

『悲しい』

「また明日ね」




家の前で急にバイバイと手を振ってきた湊。


え、帰るの?

普通に無理なんだけど…




『家上がらないの?やだ、来て』


と、

手を離す事を拒んでいると…仕方なさそうに私の部屋まで一緒に来てくれた。




単純な私はご機嫌だった。

けど、すぐに帰ってしまった…




寂しすぎる。





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