不良男子と私の話。
朝陽が寝て、少しの間湊の時間を満喫した。
この時間があるから夜、頑張れる気がする。
それに、
朝陽が可愛いと思えるのも湊のお陰。
こんなに、苦痛な子育てを頑張ろうと思えるのもこの人のお陰だと思う。
「ちゅして」
と、
言われたから抱きついてキスをした。
今は、昔と比べれば恥ずかしさも躊躇いも特になく出来る。
「誰に教えてもらったの?」
『湊』
「天才だな、俺」
『湊は?』
「紗良」
『あっそ』
「自分で聞いたのに?」
『初めてとは思えなかったけどね』
「俺の初めてが良かった?」
『湊が初めてって言うのも嫌だけど』
「だろ?」
『自慢する話でもないし』
湊の初めてになりたい!とは思わないし、むしろ湊の最後になれて良かったなと思う。
それに、
湊が最初で最後の人で良かったと思う。