オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「おはようございます」

私は恐る恐る秘書室の中へと入り、先に室長の小畑先輩に挨拶。

「おはよう…染中さん」
小畑先輩、他の秘書たちも既に出社し、仕事をしていた。

皆、メイクもスーツも完璧に決まっている。

私と言えば、リクルートスーツ。

彼女たちは私のスーツにクスクス笑う。

「染中さん貴方…そのスーツは何?就活に来たの?」

「いえ…申し訳有りません…これしかスーツなくて」

「スーツがないって…貴方ね…」

小畑先輩は私に説教を始める。

「秘書の仕事を何だと思ってるの!?貴方。初日から、秘書としての自覚が足りなさすぎ。全く呆れるわ」

「俺は清楚でいいと思うけど…」

栗原さんが秘書室に入って来て、私を庇ってくれた。

「栗原さん…貴方ね…」

「そのスーツで出社するコトは俺も把握済みだ」

「把握済みって…」


「だから、今日の所は勘弁してくれ、小畑さん」

栗原さんが小畑さんに頭を下げて、私を連れて、秘書室から出た。

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