オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
コーヒーメーカーがコポコポと音を立てて、給湯室にコーヒーの芳ばしい香りが立ち込めて来る。

「此処に居たのか…美苑」
と会長室から戻った祐早斗さんが私の元に来た。

「おはようございます。社長」

秋らしいダークブラウンの三つ揃いスーツ姿で登場。

「おはよう…そのスーツは自前?」

「はい…すいません。明日はキチンとしたスーツを着用します」

「スーツはあるの?」

「あ…本日買いに行きます」

「そうか…じゃ俺はお前に似合うスーツを買ってやる」

「で、でも・・・」

「俺の選んだスーツをお前に着せたいんだ。遠慮すんな」

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