オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「何でそんなに泣くんだ?もしかして、別のコトで泣いてるのか?」

「…あの時のコト思い出してしまって…」

「あの時?」

祐早斗さんは神妙に呟く。

「染中社長の葬儀のコトを思い出してしまいました」

「そっか…」

祐早斗さんの声音が急に暗くなっていく。

「俺とお前の大切な出逢いだ。忘れろとは言わない。でも・・・あれは…」

祐早斗さんの声が萎んでいく。

「あれは事故ではなく、誰かに殺されたと言う噂があって…その責任は母と私にあると言うんです」

「…誰の責任でもない…あれは事故だ。そう警察も断定したんだ…」

「何のお話ですか?」

栗原さんが私達に食後のコーヒーを持って来た。

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