オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
顔見知りが来店するコトは一度もなかった。

でも、今夜は違った。

「えっ!?」

「また…来たよ…知可子ママ!!」
この明るい声。トレードマークのドット柄ネクタイ。

我が社の社長…相馬社長が来店した。

私は社長の姿に目を瞠って、言葉を失う。

「いらっしゃい、相馬社長」

母は他のお客様と変わらず、笑顔でお出迎えする。

「知可子ママにまた会いたくなって…来ちゃったんだ…なぁー…栗原君」

「はい…」

相馬社長の隣には秘書の栗原さんまで居た。

私の正体を知る栗原さんとは顔を合わせないように俯く。

「秘書の栗原さんまでご一緒ですか…」

「いや…本日ご帰国されたご子息もご一緒です」

ご子息?

栗原さんの後ろにはもう一人男性が居た。
男性はスマートフォンを弄り、俯き加減だった。

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