オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「お前を自分の意のままに動く人形だと思っている酷い男だ」

「そうですか…」

トーマさんの言う通りだ。自分の私欲の為なら何でもする冷血人間。
父の傀儡になるのが嫌で、濱部家の養子になったとトーマさんは言っていた。

でも、私にはトーマさんのように思い切った行動は出来ない。

唯、父の言われるまま私も母のように・・・

「…だからと言って、俺は諦めない。俺だけの華にする」

祐早斗さんは父の力に屈し、諦めた私の心を見透かすように強く言った。

「でも、私は…」
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