オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
栗原さんは先に店を出て、車を取りに行った。
銀座の夜はこれから。
私達は店の外に出た。
私達は一組のカップルとすれ違う。スーツ姿の若い男性とドレス姿の女性。
私達と同じ客とホステスの組み合わせだ。
祐早斗様は店の外に出るまで私の手を握っていたのに。
外に出た途端、あっさりと離した。
「アイツ、何処に行ったんだ?」
私達は栗原さんの姿を雑踏の中を縫い、捜し歩いた。
十月の夜ともなれば、さすがにノースリーブのドレスは肌寒い。
むき出しの腕に鳥肌が立っていた。
すると祐早斗様が自分の上着を脱ぎ、私に羽織らせた。
あの時と同じだった。
私は彼の優しさに触れ、鼓動が跳ねる。
「悪い…気が付かなかった…その恰好じゃ寒いだろ?風邪引くぞ」
「あ、ありがとう御座います」
万華鏡のようにコロコロ変わる彼の印象。
銀座の夜はこれから。
私達は店の外に出た。
私達は一組のカップルとすれ違う。スーツ姿の若い男性とドレス姿の女性。
私達と同じ客とホステスの組み合わせだ。
祐早斗様は店の外に出るまで私の手を握っていたのに。
外に出た途端、あっさりと離した。
「アイツ、何処に行ったんだ?」
私達は栗原さんの姿を雑踏の中を縫い、捜し歩いた。
十月の夜ともなれば、さすがにノースリーブのドレスは肌寒い。
むき出しの腕に鳥肌が立っていた。
すると祐早斗様が自分の上着を脱ぎ、私に羽織らせた。
あの時と同じだった。
私は彼の優しさに触れ、鼓動が跳ねる。
「悪い…気が付かなかった…その恰好じゃ寒いだろ?風邪引くぞ」
「あ、ありがとう御座います」
万華鏡のようにコロコロ変わる彼の印象。