オフィスの華(令和版)~若社長と秘書のHONEYなヒミツの関係~
「見えてきましたよ…」

イチョウ並木を通りを抜け、右側には公園、その向こうにはレトロな洋風建物の大使館。
写真の通り閑静な場所だった。

「いい場所だな…」

車を来客用スペースに停めて、俺は栗原の案内でマンションの中に入る。
エントランスは土地柄、外国人が賃貸するコトもあり、和風のイメージの内装。

一階の奥にはパーティルームなどの多目的スペースがあり、三階にはフィットネスジムと言った施設を完備。
最新の防犯、防災用のシステムも充実していた。
二十四時間、コンシェルジュも常勤。
「気に入りました?社長」

「まぁな」

「社長の部屋は七階…最上階の南向きの部屋です。陽当たりは抜群ですよ」

「そっか…でも、一人で住むには広いな…」

俺は栗原と一緒にエレベーターに乗って、七階を目指す。




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