元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
ティアリーゼは迷う。
タルツではなにも起きていないことを自分に言い聞かせているように思えたからだ。
考えれば考えるほど暗礁に乗り上げてしまう。
目の前が真っ暗になったそのとき、こつこつと階段を下りてくる足音が聞こえた。
「そろそろお時間ですよ」
「あ……わかったわ」
いいのか悪いのか、ちょうど時間切れの連絡をもらう。
あまり男から有益な情報は得られなかったが、ひとつだけ確実にわかったことがあった。
「人間と亜人が共存するのは、とても難しいことなのね。……人を家畜だと思っている限り、共に生きることなんてできるはずがないわ」
タルツではなにも起きていないことを自分に言い聞かせているように思えたからだ。
考えれば考えるほど暗礁に乗り上げてしまう。
目の前が真っ暗になったそのとき、こつこつと階段を下りてくる足音が聞こえた。
「そろそろお時間ですよ」
「あ……わかったわ」
いいのか悪いのか、ちょうど時間切れの連絡をもらう。
あまり男から有益な情報は得られなかったが、ひとつだけ確実にわかったことがあった。
「人間と亜人が共存するのは、とても難しいことなのね。……人を家畜だと思っている限り、共に生きることなんてできるはずがないわ」