元勇者、ワケあり魔王に懐かれまして。
 思い出したのは、こうなる少し前に城を去った教育係のこと。まさかと思いつつも、ほかに思いつかなかった。

 レレンはティアリーゼに家族の真実を伝えなかった。しかし、おとなしくその所業を見過ごすつもりもなかったのだ。

 とはいえ、あくまでこれはティアリーゼの妄想の範疇を出ない。ただ、妙な確信があった。

 また、そういった形で表立って魔王を非難できない空気の中、人間の女性たちも別の方向で盛り上がっている。

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