見捨てられたはずなのに、赤ちゃんごとエリート御曹司に娶られました
館内のレストランで食事をしてから水族館を後にして、まだ時間もあるため、近くの公園を散歩していると、和哉さんにお義母さんからハムをたくさんいただいたから、もらってくれないかと連絡が入った。
そのため、公園を引き上げ彼のご両親の元へ。
お母さんは勇哉が自分の作ったあみぐるみを持ち歩いていることに感激し、先ほど見たペンギンの話をしきりにする孫に微笑み、「次はペンギン作らなくちゃ」とやる気をみなぎらせた。
その後、お夕飯をご馳走になって、私たちは我が家へと帰ってきた。
「勇哉、眠ったか?」
「うん。すんなりと」
帰りの車の中で寝て、家に着くと同時に起きたのだが、再びお風呂に入っている途中でうとうとし始め、今はベッドの中で天使のような顔をし寝息を立てている。
私はパジャマ姿で、タオルで髪を拭きながらソファーに座り、スマホに集中している和哉さんの隣に腰掛けた。
「何してるの?」
「圭人に送る写真と動画を厳選中だ」
「弟に?」
あまりにも真剣な顔でそう言われたため、思わず笑みを浮かべると、そんな私に気づいた和哉さんが少し気恥ずかしげに顔を逸らした。