見捨てられたはずなのに、赤ちゃんごとエリート御曹司に娶られました
「再会した時、勇哉はもう二歳になってただろ。その二年間の成長を見守れなかったのが、本当に寂しかったんだ。そしたらさ、圭人が撮り溜めていたやつを全部俺に見せてくれて、「大丈夫、取り戻せる」って励ましてくれた。本当に感謝してるんだ。今度は俺が、圭人や結衣の両親に恩を返す番だと思ってる」
そんなことを考えていたのかと、胸がじんと熱くなる。
そっと横から抱きつくと、和哉さんは私をチラリと見て、スマホをローテーブルに置いた。
「一番、感謝してるのは結衣だよ。俺をまた受け入れてくれて、こうしてそばにいてくれてありがとう」
「私が和哉さんから離れたくないだけだよ」
きゅっと腕に力を込めて、甘えるように彼の胸元に頬を擦り付けると、そのままソファーに押し倒された。
私を見下ろす艶めかしい眼差しに、胸が高鳴る。頬をなぞる指先にわずかに体を震わせると、柔らかく口づけを交わされる。
「三年間、何かもわからず体の中で燻っていた熱情も、すべて結衣に受け取ってもらわなくちゃ。どうやって伝えようかな、すごくもどかしい」
首筋へと移動した唇に身を仰け反らし、ぬらりとした舌の感触に、思わず甘く声が漏れた。