君じゃなきゃ。


「ま、ちょっと休憩でもしよっか」

そう言うと竹下先輩は席立った。


「休憩ってさっきお昼休み終わったばかりですよ?あれ、た……竹下先輩?どこ行くんですか?」

「デリケートなこと聞くねぇ」

「あ……!どうぞどうぞ……」

「はい、ごめんね~」


扉を開けて通路に出て行く竹下先輩は焦る様子もなく普段通りの顔つきだった。

「表に出さないなんて……すごいなぁ……」

おそらくお手洗いに向かおうとしている竹下先輩の背中を見つめながらあたしは小さく呟いた。

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