羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】
泣きそうになると先輩は私の唇を撫でる。
先ほどの中途半端なキスも相まって、私の身体はなんだかおかしいほど熱くなっていた。
「ここにいるのは俺とみゆだけだよ。誰も見てない」
「……誰もって……」
「みゆ、ごめん」
その時、ぎゅう、と強く抱きしめられる。
そして耳元で、「やっぱみゆの匂い、予想以上に……くるな」
そう言われて耳朶を甘噛みされた。
「ひゃぁっ……!」
自分から聞いたこともない、変に甘い声が出て、またそれにも泣きそうになる。
先輩はそんな私の頬を困ったように撫でると、
「ごめん、これ以上すると、止まれないかもしれない」
と言った。
その意味は、私にもわかる。
初めてだし怖い、どうしたらいいかわからない。
でも……。