羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】

 明日になれば先輩に会える。そんな金曜の夕方、突然、社内で
「柊みゆさん」
とフルネームで声をかけられた。

 ふと振り返ると、目の前に見慣れた人。
 鯉の世話係(代理)の、眞城さんだった。

「……眞城さん? どうしてここに」
「一緒に来ていただけませんか」
「でも……仕事中ですし」
「仕事以上に大事なことです」

「……はい?」

 そう言われて訳の分からないまま、ずるずると引き摺られるようにエレベータに乗せられ、眞城さんは最上階のボタンを押した。

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