ややぽちゃ姫と3人の王子様




「俺、子供の頃から努力家じゃん?」


「うっ、うん……そうだね」


 大地君と知り合ったのは、1か月ちょっと前。


 それ以前のことは知らないから、
 多分って感じだけど……




「GWにね、俺、見つけちゃったんだ!」


「ん?」
 

「ついにだよ? ついに!」




 大地君は、急に足を止め。


 ハンドルを握る自転車ごと、
 私の方に傾いてきたから。



「うっ……」



 迫りくる大地君のキラキラ笑顔に、
 私は2、3歩、後ずさり。




 大地君の瞳。
 
 宝物を見つけた子供探検隊みたいな、
 ウキウキはしゃぎ目なってますが……



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