1ページホラー学校編
花見
(女性17歳、高校生)
私の学校には花見という行事がある。
毎年、入学式の後に新入生と2年生が大きな桜の木のある中庭でクラス単位で交流する。
こうやって先輩後輩と仲良くなることで孤立やいじめを防ごうという狙いらしい。
そして、この花見には一つだけタブーがある。
桜の木に触れてはいけないというものだ。
理由はわからないが、花見中に桜の木に触れた生徒は怪我や病気になるらしい。
私はもちろん、この桜には触らない。
だけど、このタブーを伝えた後輩は木に触れてしまった。
そのせいかわからないけど彼女は下校中にホームから落ちて電車にはねられて死んでしまった。
それから後輩は桜が咲いている間、桜の木の下に現れる。
校門から下駄箱まで中庭を取り抜ける必要があるから必ず後輩を視てしまう。
後輩との絡みは花見の時くらいしかなかった。
なのにこちらを虚ろな顔で、視線で追いかけてくる。
「なんで本気で止めてくれなかったの」
と責められるように私は感じる。
ふと思う。
私は今年卒業だが、彼女は私が卒業したら消えるのだろうか。
それとも、私についてくるのだろうか。
(女性17歳、高校生)
私の学校には花見という行事がある。
毎年、入学式の後に新入生と2年生が大きな桜の木のある中庭でクラス単位で交流する。
こうやって先輩後輩と仲良くなることで孤立やいじめを防ごうという狙いらしい。
そして、この花見には一つだけタブーがある。
桜の木に触れてはいけないというものだ。
理由はわからないが、花見中に桜の木に触れた生徒は怪我や病気になるらしい。
私はもちろん、この桜には触らない。
だけど、このタブーを伝えた後輩は木に触れてしまった。
そのせいかわからないけど彼女は下校中にホームから落ちて電車にはねられて死んでしまった。
それから後輩は桜が咲いている間、桜の木の下に現れる。
校門から下駄箱まで中庭を取り抜ける必要があるから必ず後輩を視てしまう。
後輩との絡みは花見の時くらいしかなかった。
なのにこちらを虚ろな顔で、視線で追いかけてくる。
「なんで本気で止めてくれなかったの」
と責められるように私は感じる。
ふと思う。
私は今年卒業だが、彼女は私が卒業したら消えるのだろうか。
それとも、私についてくるのだろうか。