狙われてますっ!
 えっ? とそれを受け止めると、渡真利は野菜たっぷりの小さなお弁当と温かいコーヒーをつかんで、あっさりレジに行ってしまった。

 いや、その弁当、女子か……と思いながら、少し遅れて、レジに並ぶ。

 渡真利は、こちらを振り返ると、他人行儀にペコリと頭を下げ、店を出て行った。

 ……よく考えたら、渡真利さんが予定を忘れるわけもない。
 からかわれてたんだな、
とようやく汐音は気がついた。




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