狙われてますっ!





 ……禁断の話題な気がする、と思いながら、求はその言葉を口に出していた。

「あの、汐音の料理、以前、温かい目で見てやれと言ってらっしゃいましたが。
 どんな感じなんですか?」
と。

 渡真利は少し困った顔をし、
「そうだな。
 どんな感じと言われても……」
と表現に迷っているようだった。

「食べたことはあるんですよね?」
と問うと、ああ、と渡真利は頷く。

「ああ……いろいろと食べたよ

 ボウルが突き刺さったあとのあるホットケーキとか
 (ふた)が突き刺さったあとのあるホットケーキとか」

 ホットケーキしか作れないのだろうか。
 っていうか、なんで、いつもなにかが突き刺さってるんだ……。

 すると、その表情を読んだように、渡真利が言ってきた。
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