告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜



「よ、予約制にしてもらう……とか?」
「え?なにそれ、どういうこと?」
「だから、私に告白をしたいって、予約を入れてもらう……。告白されるまでに私は相手がどんな人なのか見極める努力をする」
「あはははっ!……待って、すごい、凛子面白い!予約って……」
「だって、突然付き合ってって言われても見極め期間もなければ無理だもん!それに、告白されることが決まってたら赤面しなくて済むかも」
「そっかぁ、予約ね……」



 有菜ちゃんはひとしきり大笑いすると、目尻に浮かんだ涙を拭う。私、そんなに面白いこと言った?結構真剣に考えたんだけど。

 頬を膨らませていると、何故か髪の毛を撫でられ不本意だった。

 そんな中突然、背後に気配を感じた。恐る恐る振り返る。



「いっ……!!」


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