恋愛アレルギー
落ち込みすぎてみんなの前で泣いてしまいそうになったとき、船見くんがあたしの頭に手を伸ばしてきた。


その瞬間、研司の手が近づいてきたときのことを思い出してとっさに身構えた。


また意識を失ってしまう!


その恐怖心と、苦しさに青ざめる。


でも……。


船見くんはそのままあたしの頭をなでたのだ。


苦しさは襲ってこない。


呼吸も楽にできている。


え……?


「大丈夫だよ。俺は犬を飼っていないから」


「犬……?」


あたしはなんのことかわからなくて、船見くんを見つめる。


すると両親が「今血液検査をしているから、数日以内には結果がでると思うわよ」

と、伝えてきた。


血液検査?


犬?


なにがなんだかわらからない。
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