ドライブスルー彼氏
その時の光景を思い出すと、胸が張り裂けそうになる。


「ひとつ気になることがあるの」


「なに?」


「SNSを使っていたのも明久くん?」


その問いかけに明久くんは首をかしげた。


あの、乙女高校の噂ばかりを書いたSNSのことだ。


「それはきっと、面島たちの仲間がやったことだ。あいつら、元々乙女高校には目をつけてたから、情報を集めたりしてたんじゃないかな」


明久くんの言葉にあたしはうなづいた。


現役女子高生の裏AVを作ろうとしていた彼らならやりかねない。


思えば、隠し撮りをされていたのはなにもあたしだけじゃなかったんだ。


他の子たちの写真もあのSNSには投稿されていた。


あたしがドライブスルー彼氏を利用していることを知った明久くんが、わざとあそこを使っていた可能性も出てくる。


元々、あたしをカモにする気でいたのかもしれない。


そういうことも、徐々にわかってくるはずだった。


すべての真相が明らかになってあたしはゆるゆるとため息を吐き出した。


「本当にごめん」


「どうして明久くんが謝るの? 助けてくれたのに」
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