ドライブスルー彼氏
「あたしも、怖い思いをさせてしまってごめんなさい」


あたしは明久くんと同じように頭を下げた。


「それと、助けてくれてありがとう」


顔を上げてそう言うと、頬が熱くなるのを感じた。


そんなあたしを琴葉が微笑んで見守っている。


「いや、それは僕が勝手にしたことだし」


あまり女性と会話することも慣れていない明久くんは、すでにしどろもどろになっている。


だけど本題はこれからだった。


わざわざ明久くんを呼び出したのにはそれなりの理由がある。


あたしは一歩前に出て明久くんに近づいた。


明久くんの頬が少し赤らむのがわかった。


あたしはそんな明久くんの手をにぎしりめる。


「明久くん。あたしと付き合ってください」


声が震えた。


人に気持ちを伝えるということがこんなに緊張して、泣きそうになるものだと生まれて初めて知った。


トオコちゃんもきっと、こんな気持ちであたしに思いを伝えてくれたんだろう。
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