ドライブスルー彼氏
「え!?」


明久くんは顔を真っ赤にして目を見開いている。


「あたしじゃ、ダメかな?」


OKしてもらえると思っていたわけじゃない。


だってあたしは明久くんをストーカー扱いして、警察に相談までしているのだ。


断られる可能性の方が高いと思う。


しかし明久くんは顔を赤く染めた状態で、何度もうなづいたのだ。


「ぼ、僕でよければ、そのっ!」


しどろもどろになりながらも、必死でOKしてくれている。


その瞬間あたしの心が躍りだす。


「だけど、付き合い方には注意してね」


浮き立つ気持ちに水をさすように琴葉が言った。


「今までみたいに尾行したり、しつこくメッセージをするのはなし」


「は、はい」


明久くんの背筋が伸びる。


「ちゃんと距離を保って付き合うんだよ?」


「わかりました」


まるで母親から忠告を受ける子供のような明久くんに、つい笑ってしまった。


「琴葉からの許しもでたし。これから、よろしくね?」


そう言うと、明久くんは満面の笑みでうなづいたのだった。



END
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